引っ張り試験用オリジナル治具の製作依頼を受けました。
使用条件及びラフ図も頂きました。
・平板にH鋼を溶接する
・引っ張り強さは1トン
・フォークリフトで板を踏みつけて引っ張る
以上が条件でした。
これらをもとに、弊社にて思案した結果
・平板ではなく、板を曲げて製作する・・・曲げることで板強度を上げ、板厚を薄くし軽量化
・曲げの裏側に補強材を溶接し、さらに強度UPを狙う
・引っ張る治具をH鋼に嵌るように思案
・H鋼が引っ張りに負けないよう、補強板を溶接(ダブリング)
・M20アイボルトを使用
以上を盛り込んだ図面を弊社で作成し、ご説明及びご許可を頂き製作いたしました。
製品です。
こちらが引っ張り用の吊具です。
38mm板をガス切断しました。
切断精度が高い為、機械加工せず、そのまま使用できます。
(M20アイボルト用タップは機械加工にて実施)
当初のラフ図からは形状が大きく変化いたしましたが、ご依頼者様と一緒に作り上げた品ですので、
ご満足頂けた製品となりました。
後日、実際の使用状況をお知らせ頂けました。
大変勉強になります。
弊社が知らない世界で、弊社の技術・知識が活かせることに大きな喜びがあります。
このようなご依頼を頂き大変光栄でした。
最後に、試験している品が実際に使われる状態の画像もお知らせ頂けました。
航空機のエンジンを吊る治具みたいです。
個人的には航空機に興味がありますので、
テンションが上がりました。
エンジンを吊っているアームの方も興味深いです。
こちらも製作出来そうな形状です。
脱線しましたが、図面から作り上げる製品でした。