溶接歪(ひずみ) 変形 曲がり直し 

溶接品であれば、ほぼ歪みます。
歪み(変形)が出にくいモノ(形状や板厚)もありますが、大抵は何かしらの変形が出てしまいます。

この歪みを修正する方法や歪みが出にくいように実施する方法がいくつかあります。
※ページ上段の画像は炙って曲がりを直している最中です※

■歪みが出にくいようにする方法
・歪まないように拘束して溶接する。
・歪む方向とは逆の変形を意図的に作った後、溶接する(逆ぞり)
・歪みが出る側で製品を背中合わせで溶接する。偶数に限る。(ニコイチ)
・突っ張り棒的な部材を仮止めする(バット)
・素材(パーツ)の状態で曲がり防止の形状に変更してしまう(製品完成後に切断・除去する)

■歪みを修正する方法
・ハンマーで叩く
・プレスで押して戻す
・火で炙って戻す
・火で炙った後すぐに水を掛ける(急冷)
・プレスで押しながら火で炙る
・プレスで押しながら火で炙り、水を掛ける(急冷)

弊社で実施している方法は以上となります。

製品の形状や肉厚などによって、どの方法で行うかを決定しています。
決定理由については、決りはありません。
経験と勘です。

いずれの方法であっても、残留応力が残りますので、
熱処理はした方がいいと考えます。(製品の使われ方で異なるため、絶対ではありません)
先述した方法にて、背中合わせで作った製品の場合には、
熱処理後に、バラシが必要です。
2個を1個にドッキングしているため、個々に分ける必要があるためです。

火で炙った後に水を掛けている状態の画像を添付します。
鉄板に含まれている水分(表面に付着している水分)が蒸発している様子です。

歪取り(曲がり直し)が終わった後の画像です。

本品は2000mm*2000mmサイズの製品でしたが、
曲がり直し後の歪み(曲がり)は0.5~1.0mmほどに収まりました。

この後、熱処理とショットブラストを実施し機械加工まで行いました。

歪み取り 曲がり直しを含めた 製缶 溶接なら
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